英国:2016年 石炭使用量減と二酸化炭素排出減

掲載日:2017年3月23日

3月7日付けの報道によると、2015年の英国最後の坑内掘り炭鉱の閉山を含め、炭鉱閉鎖は、石炭からの脱却という世界的な傾向の一環であり、汚染が少ない天然ガス・再生可能エネルギーへの過渡期である。炭鉱の閉鎖の影響にて、2016年は石炭火力発電所3箇所が閉鎖され、国内の温暖化ガス排出は劇的に削減された。

英国のエネルギー気候科学ウェブサイトCarbon Briefによると、英国の電力での石炭使用量が記録的に低下したことにより、2016年の二酸化炭素排出量は約381百万トン、約6%減少し、英国の二酸化炭素汚染は1894年以降では最もレベルであった。2016年、石炭からの二酸化炭素排出量は50%低下、石炭使用量は52%の低下。全体的な二酸化炭素の排出量は、2016年は2015年比較で5.8%の低下。石炭使用量は、ここ10年間で約3/4減少した。

Carbon Briefによると、安価な天然ガス、高い炭素税、再生可能エネルギーの拡張、全体エネルギー需要の低下、2015年末のRedcar製鉄所の閉鎖、これら全ての要因にて、大気はクリーンになった。しかし、2016年は、天然ガス使用による二酸化炭素排出は12.5%増、ガソリン価格の低下に伴う石油からの二酸化炭素排出は1.6%増であった。

英国のエネルギー源の20%以上は、まだ石炭である。石炭は、殆どが輸入に頼っている。英国石炭生産者連合によると、2000年以降、英国の発電会社は、豪州より安価なコロンビアから輸入している。

(石炭開発部 辻  誠)

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