ベトナム:クリーンエネルギー 可能性は大きいが料金システムに問題

掲載日:2017年4月13日

4月3日付けの地元報道によると、電力公社(EVN)は、産業の発展に合わせた、2020年に向けた第四回目の再生可能エネルギープロジェクトの競売を始めた。

EVNとその子会社は、再生可能エネルギー分野では、大手の投資会社となっている。EVN等は、全体発電能力2,846 MWの太陽光発電プロジェクト25件への投資を準備している。親会社EVNは、全体発電能力575 MWの太陽光発電プロジェクト4件を立ち上げる。現在、当該プロジェクトは、工商省(MOIT)の承認を待っている状況。

EVNは、太陽光発電だけではなく、風力発電も手がけている。EVN自体は、全体発電能力570 MWの太陽光発電プロジェクト4件の開発調査を継続している。しかし、これらプロジェクトの国家電力網との連系については、明確なデータはない。

ベトナムクリーンエネルギー協会の副会長は、国内には、国内外合わせて30の投資会社が、太陽光発電プロジェクトの開発(発電能力20~300 MW)に投資している。需要は大きいが、投資コストが高く、売電価格のシステムが確立されておらず、投資家はいつ太陽光発電に投資するか躊躇している。

現在、風力発電の電力単価は、決定No.78/2011/QD-TTgによると7.8セント/kWh、政府の補助金は1セント/kWh。だが、風力発電の購入単価は低いため、銀行の融資審査を受けるための、プロジェクト実行可能性の証明は難しい。

Bac Lieu沿海風力発電はベトナムでは唯一の海洋プロジェクトであり、発電コストは7.8セント/kWh、販売価格は9.8セント/kWh。しかし、この販売価格でさえ、タイ国の20セント/kWh、フィリピンの29セント/kWh、日本の30セント/kWhと比較すると低い。風力発電は、投資家から注目されているが、まだ、投資家を刺激するようなシステムは普及していない。

(石炭開発部 辻  誠)

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