ロシア: エネルギー省次官インタビュー

掲載日:2017年4月27日

4月11日の現地報道によれば、エネルギー省のヤノフスキー次官がロイター通信のインタビューに答え、石炭産業については、下記のコメントをした。

- 2017年、石炭生産は、前年比1,200万t増、3億9,770tに達すると予測。うち一般炭が900万t増の3億1,000万t。

- 2017年石炭輸出は、500万t前後増、1億7,600~7,700万tに達すると予測。うち一般炭が1億5,300万t、原料炭は2300~2400万tの見込み。

- 中国の独自の品質検査手法 導入により、2015年には前年比39%減、1640万tと大きく縮小した中国への輸出に関して、2016年は1,730万t(うち280万tが原料炭)とわずかに回復した。今までにChina Certification & Inspection Groupがロシアを訪問し、石炭企業や、品質検査を行う独立会社等と面談を行っており、露中間での品質検査手法に関する合意後には、中国への石炭輸出が増加すると見ている。

- ロシアは、アジア太平洋地域諸国への石炭供給を志向する。現在同市場においてロシアは8.6%のシェアを占めているが、近い将来に15%まで拡大させることを目標としている。価格動向次第で、ロシアの石炭輸出におけるアジア太平洋地域諸国向けの割合は、53%になる可能性がある。

- 2017年の石炭価格は、前年レベルになるものと予測。

- 2016年、ロシアの石炭各社は利益を出し、資本財への投資額は750億RUBまで拡大した。2017年、価格動向がよければ、900億RUBレベルまで増加するものと予測。

- 2016年、ロシアにおける石炭の生産能力は新たに3,200万t増加し、合計4億2,500万tとなった。選炭能力 は600万t増加し、2億4,000万t。

- 2016年に発生した大規模な炭鉱事故を受けて、特別委員会が82の危険度の高い炭鉱を検査した結果、大量閉山は不要であるが炭鉱の近代化が求められるとの結論に至った。石炭企業は全炭鉱の安全向上のためのプログラムを策定済みで、2016~2020年に440億RUB以上を投じる計画。一方政府は、露天掘りでの石炭採掘が可能な鉱区を優先する2020年までの鉱区ライセンス発給プログラムを策定中で、危険な坑内掘りが想定される鉱区のライセンス発給は最小限に抑える計画。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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