カナダ:Wolverine炭鉱 石炭のトラック輸送中止命令を受ける

掲載日:2017年7月13日

7月6日付けの報道によると、Tumbler Ridge近郊のWolverine原料炭炭鉱の新所有者は、州政府から、石炭のトラック輸送を中止して、石炭を鉄道にて輸送するように命令を受けた。この命令には、一つの大きな問題がある。現在、同炭鉱への鉄道輸送施設がなく、カナダ国有鉄道(CNR)は、2014年Wolverine炭鉱が閉鎖したのち、同炭鉱との接続線を閉鎖している。

Conuma Coal Resource社Wolverine炭鉱の操業許可事項によると、同炭鉱からの石炭輸送は、鉄道としかなっていない。BC州の環境評価事務所の7月5日発行の不履行命令によると、Wolverine炭鉱からWillow Creek炭鉱まで(150 km長)、過去4カ月間、50~100台/日のトラック輸送が行なわれた。Willow Creek炭鉱は稼動していないが、同炭鉱には鉄道積み込み設備があり、ここにConuma Coal Resource社が石炭を同炭鉱へ輸送する理由がある。CNRは、Wolverine炭鉱の再開後には、同炭鉱との鉄道線を再開することで合意していた。しかし、同鉄道線は、未だ、再開されていない。

Tumbler Ridge市長は、Wolverine炭鉱からの重量トラック輸送の増加分は、国道29号線と97号線に損失をもたらしているとした。同市長は、CNRは鉄道線の維持を行なっていないので、当該線路の再開には、長い時間を要すると語った。同市長は、Wolverine炭鉱は、本当に道路に損害を与えているが、CNRが鉄道線を放置していることは悲しむべきことだとした。

Conuma Coal Resource社の管理担当取締役は、8月末までに、Wolverine炭鉱の鉄道線の運行を期待するとした。既に生産を行なっており、同炭鉱から、速やかに、鉄道にて石炭輸送が出来ることを期待しているとした。また、一時的なトラック輸送の許可取得を試みているとした。

2014~2015年、Walter Energy社は破産し、同社はBC州の3炭鉱を閉鎖した。Tumbler RidgeとChetwynd地区の数百名の従業員が失業した。Wolverine炭鉱は、Conuma Coal Resource社(ERP Compliant社のカナダ子会社)による取得時期2016年の秋まで、稼動していない。

Conuma Coal Resource社は、Wolverine炭鉱を再稼動させたが、2017年夏には、Willow Creek炭鉱の再稼動を計画している。

(石炭開発部 辻  誠)

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