ロシア:ナホトカ港の炭じん問題

掲載日:2017年8月3日

7月6日の現地報道によれば、国会下院エコロジー・環境保護委員会の議員グループが、居住地近くにおける屋外のオープン(炭じんの飛散防止フェンス・パネルがない)な場所での石炭積み出しを、早くも今年11月1日から禁止する法案を策定し、5日に専門家諮問委員会で討議された。

7月11日の現地報道によれば、エネルギー省のヤノフスキー次官はケメロボ州政府と石炭企業が参加して行われた石炭産業諸問題に関する会議で、同省は、屋外で飛散防止設備がない場所での石炭積み出しの禁止に反対であると述べた。石炭専用ターミナルでは、炭じんの発生及び拡散を抑えるための技術が利用されており、環境に悪影響を与えないで安全に作業が行われていると指摘し、すぐに必要な対策として、石炭専用ターミナルでなく、炭じん飛散防止対策が取られていないターミナルでの石炭積み出しについて取締りを強化することであるとした。現在検討されている法案は、主に極東にある23のターミナルに関係するが、現在それらのターミナルから、ロシアの石炭輸出のおよそ半分の量が積み出されており、法案が採択されると、連邦予算の石炭輸出からの歳入が半減すると見られている。法律が成立し、石炭積み出し作業を屋内化することになれば、ロシア産石炭の価格は70~80%上昇することになり、国際市場での競争力が低下すると考えられるとのこと。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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