ロシア:メチェル社情報

掲載日:2017年8月3日

7月10日の現地報道によれば、メチェル社コルジョフ社長が6月30日、VEB銀行と債務再編の原則について合意したと述べた。同社長はそれ以上の詳細は明らかにしなかったが、同社レゾントフ財務部長によれば、債務再編の条件について、VEB銀行の監査役会で第3四半期中に承認を得なければならないとのこと。現在メチェル社のVEB銀行に対する債務総額1億6,730万USDのうち、1億4,300万USDが返済期限切れになっている。

2013年9月にVEB銀行はメチェル社に対してエリガ炭田開発のために、Elgaugol社株49%を担保とするなどの条件で、25億USDのプロジェクトファイナンスを承認したが、1.5億USDの第1回トランシェの後、資金供与を停止したままになっている。

メチェル社が今後どのようにエリガプロジェクトの資金を手当するのかについては、今のところ不明であるが、ある情報筋は、同社は現在資金源を探しているが、VEBではないとしている。アナリストによれば、現在エリガ炭田はある程度安定した生産(年間約400万t)に移行したが、選炭工場の処理能力と鉄道の輸送能力を増強するために資金が必要である。メチェル社の報告書によれば、2017~2019年のエリガプロジェクトにおける資本投資額は151.6億RUB(約2.5億USD)で、うち自己資金で手当できるのは58億RUB(約1.0億USD)の見込み。コルジョフ社長は2017年末までに、エリガ炭田開発への投資家を見つけることを期待していると述べた。同社は南アジア地域の企業を潜在投資家として想定しているとのこと。

※トランシェ:ローンや証券化商品をリスク別など特定の条件で切り分けたもの

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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