ロシア:ロシア鉄道、極東港向け石炭輸送量制限

掲載日:2017年8月3日

7月12日の現地報道によれば、ロシア鉄道は極東港向けの石炭輸送について、夏の数ヶ月間、最大で40%の制限を設定した。これに伴い石炭企業は、南部や北西部の港向けに輸送先を振り替えるなど、輸送スキームの変更を余儀なくされているとのこと。

Kuzbasskaya Toplivnaya Company(KTK)のプロクヂン社長によれば、「大規模な改修工事による輸送能力縮小のため」として、2ヶ月連続で輸送量は40%削減されたとのこと。ケメロヴォ州チェルノフ知事代行も、輸送量削減について事前通知がないことを確認している。

アナリストは、極東港向けの石炭の送り先を変更することにより当初予定と比較して、利益が月当たり1億USD以上の減額となる可能性があると見ており、主に損失を受けるのは、アジア諸国向けの輸出であるとしている。エネルギー省のヤノフスキー次官は、輸送計画についてより早い時期に出荷元と調整するようロシア鉄道と合意したとして、この状況が改善されるとの期待を示した。

ロシア鉄道側は、安全の観点から、夏の間に改修工事を行うのは伝統的なものであることに加え、今年は改修工事を目的とする特化割増料金を確保したために改修作業量を増やしているが、その結果改修済みの区間で出荷スピードが大きく改善されるとしている。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

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