豪州:NSW州控訴裁、Springvale炭鉱の拡張の認可は無効とする判決

掲載日:2017年8月10日

8月2日付けの地元紙によれば、NSW州の控訴裁判所は、シドニーの集水域の中にあるSpringvale炭鉱(NSW州)の拡張の認可は与えられるべきではなかったとする判決を下した。同認可に対して異議を唱えていた環境保護団体はこれを「大きな勝利」だと表現した。

Centennial Coal社が保有するSpringvale炭鉱においては、未処理の高塩分の1,900万l/日の水がCoxs川に排出される計画になっているが、2015年にNSW州政府は13年間の同炭鉱の操業延長の認可を与えていた。Coxs川はシドニーの飲料水の多くを供給するWarragambaダムにおける2番目に大きな水源となっている。

環境保護団体の「4Nature」は本件の認可に対して異議申し立てを行い、集水域の開発では水質にとってニュートラル又は有益でなければならないとする2011年の州環境計画の方針に反すると主張していた。これ以前に土地・環境裁判所は同団体による申し立てを却下していたが今回の判決はこれを覆すことになった。Centennial Coal社は今回の判決に落胆しているが、同社では炭鉱の操業を中断させることなく継続するため、幾つかのオプションを実行する予定である、と述べている。

(シドニー事務所 山下宜範)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ