豪州:Glencore、アジアにおける石炭需要の増を背景に炭鉱買収の検討を継続

掲載日:2017年8月10日

8月3日付けの地元紙は、Glencoreの石炭部門の長であるPeter Freyberg氏の発言を報じている。同氏によれば、GlencoreがRio Tinto操業のHunter Valley Operations(HVO)炭鉱(NSW州)の49%分の権益を取得することとしたのは、今後アジアにおいて石炭の需要増加が見込まれることが背景にある。

Freyberg氏によれば、アジアの電力供給において石炭は重要であると共に2030年においてもアジアではエネルギーの70%を化石燃料に依存する。また同氏は、石炭火力発電の経済性は否定しようがないものであり、アジアの経済にとって石炭火力は確実でかつ信頼性のあるベースロードのエネルギーであると述べた。そして、Glencoreによる炭鉱の買収はHVO炭鉱が最後ではなく引き続き既存炭鉱の買収の機会を検討すると述べた。

なお同氏は、Glencoreが投資先として指向するのは経済性のあるブラウンフィールドの事業であり、納税者から納入された税金が財源となっている補助金に依存するようなリスクの高い事業ではないと述べ、Adani社によるCarmichael炭鉱(QLD州)開発計画に対する皮肉を述べた。

(シドニー事務所 山下宜範)

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