英国:7月 英国の石炭火力発電 発電量全体の2%

掲載日:2017年9月7日

8月27日付けの報道によると、英国の産業革命の牽引力であった石炭は、現在は、電力源としては従前より普及していない。Aurora Research協会によると、7月、英国の全体発電量に対する石炭発電比率は2%(前年度同月比50%減)であった。2016年全体での石炭発電比率は9%、2015年全体での石炭発電比率は23%であった。

Aurora Research協会のエネルギー部門責任者は、最近の石炭減少は、石炭価格の高騰、再生可能エネルギーの成長によるとした。また、8月、石炭火力発電所の稼働率は7月より低下し、低下傾向は、今後も続くとした。

英国政府は、2025年までに全ての石炭火力発電所を閉鎖し、石炭使用を完全に排除する計画だとしていた。2015年、最後の英国坑内掘り炭鉱を含む炭鉱閉鎖は、英国の温室効果ガス排出での劇的な転換となった。エネルギー気候科学のCarbon Briefによると、英国の電力での石炭使用量が記録的に低下したことにより、2016年の二酸化炭素排出量は約381百万トンであった。科学者は、2016年、温室効果ガスは6%削減となり、英国の二酸化炭素汚染は1894年以降で最低レベルになったとした。

科学者によると、安価な天然ガス、炭素税の増税、再生可能エネルギーの拡大、全体エネルギー需要の減少、2015年Redcar製鉄所の閉鎖、全ての要因が大気浄化に貢献した。しかし、2016年、天然ガス使用での二酸化炭素排出は12.5%増、石油からの二酸化炭素排出はガソリン価格の低下にて1.6%増加した。

英国エネルギー産業取引協会Energy UKによると、石炭以外では、英国の電力源は、天然ガス30%、原子力21%、再生可能エネルギー25%である。

(石炭開発部 辻  誠)

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