ベトナム:VINACOMIN・EVN 石炭購入価格で合意

掲載日:2017年9月21日

9月12日付けの地元報道によると、財務省は、電力公社(EVN)はVINACOMINと石炭火力発電所向けの石炭購入価格について正式に合意したと発表した。合意は、9月1日から適用されるが、具体的な価格は公表されていない。

EVNとVINACOMINは、2017年5月から石炭購入価格問題で調整が付かず、EVNはVINACOMINからの石炭購入について、年間1,992万トン予定に対して、1,792万トンと200万トン削減の方針を表明した。このEVNによる削減計画に、VINACOMINは事業への影響が大きく、約4,000人の労働者が失業する恐れがあると反発。EVNは、VINACOMINの石炭価格を問題とし、石炭価格が高ければ電力価格は引き上げざるを得ないと主張した。

財務省の副大臣は、政府作業部会の会議で、石炭火力発電所向けの粉炭の輸入価格150~160万VND/トンに対し、VINACOMINの石炭価格は約200万VNDであり、VINACOMINには、コスト削減と石炭価格引き下げへの努力が必要だと指摘した。また、商工省(MOIT)に対し、国内石炭を保護するための長期政策とVINACOMINの貯炭量を解消する措置を早急に検討することが必要だと述べた。

政府は、国内の河川は水力発電が可能な部分は利用済みであり、第7次電力計画の中で、全電力に占める石炭火力発電の割合を2020年に全体の49%、2025年までに55%とする目標を設定した。よって、石炭火力発電所向けの石炭価格問題は、重要な要素となっている。

(石炭開発部 辻  誠)

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