豪州:豪:Glencoreの炭鉱における争議行為の長期化は電力供給にも影響の懸念

掲載日:2017年9月28日

2017年9月20日付けの地元紙によれば、NSW州のGlencoreの炭鉱及び鉄道の10ヵ所においてストライキ等の争議行為が長期化しており、石炭火力発電所に十分な石炭が供給されないのではないかという懸念が生じている。

建設・林業・鉱山及びエネルギー労働組合(CFMEU)はこの不安定な状態が続くと述べている。

労働協約は各炭鉱等で異なっており計10件の異なる労働協約が締結されているが、これらの改定を巡る労使交渉は行き詰まっている。

CFMEUはNSW州のHunter Valleyの8カ所の炭鉱で行われている争議行為はGlencoreの操業や顧客への石炭の供給に影響を与えていると述べている。

他方、Glencoreのスポークスマンは、労使交渉は幾つかの炭鉱では2年間に亘っているものの、石炭供給の長期契約や新たな契約の署名が影響を受けることはないと述べている。Glencoreはより現代的な労働協約を締結するべく交渉を進めている。同社はより多くのコントラクターを使用しようとしているが労組からは反対されている。

産業関係者やNSW州政府の関係者は石炭の在庫の減少を懸念している。豪州エネルギ―委員会は電力料金の上昇を予測し、また、NSW州のDon Harwinエネルギー・ユーティリティ大臣も政府は状況を注視し、またNSW州の発電事業者は石炭供給の確保に努めていると述べた。

NSW州では2017年2月、熱波によりNSW州の発電所に過度な負荷がかかったことから、停電を避けるためにTomago製錬所が操業制限を余儀なくされた。NSW州政府は電力事業者と会って今夏にこのような事態が発生するのを回避するため、協議を行う予定である。

(シドニー事務所 山下宜範)

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