ベトナム:政府 石炭灰・スラッジ処理 環境基準への柔軟な対応を検討

掲載日:2017年10月5日

9月26日付けの地元報道によると、石炭火力発電所にて未処理にて貯蔵されている石炭灰やスラッグの増加に伴い、複数の省庁は、発電所の問題処理を助けるため、環境基準の緩和を提案した。

ベトナム火力科学技術協会(VTA)は、石炭火力発電での国内排出基準が発表される前から稼動している石炭火力発電所には、新しい基準以前に承認を受けていた排出基準を引き続き適用できるように、許可を求めた。

科学技術環境管理協会の会長は、環境基準の緩和には同意できないとした。同会長は、全ての発電所は、安全な環境を保証するためには、排出基準を遵守しなければならないと語った。石炭灰とスラッグは危険であり、大気環境を脅かすと語った。よって、石炭火力発電所には、新しい規制が必要だとした。

同会長は、Vinh Tan石炭火力発電所では、粉塵、噴煙が排出され、深刻な汚染を引き起こしている。また、同発電所は、環境への影響の可能性に関する承認済みの報告書にある計画通りには、対応していないと指摘した。

一方、熱帯技術環境保護協会のメンバーは、ベトナムでは、国内基準には遡及性がないと指摘した。遡及性があるならば、新基準が設定されると、全ての発電所と企業は、新基準に従うべきであると語った。同メンバーは、新しい発電所には、新しい基準の適用は必要であるとの意見には同意する。しかし、古い発電所は、新基準に従うために、技術の変更、追加投資の確保に時間を要し、急にはできない問題だと語った。

(石炭開発部 辻  誠)

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