豪州:石炭火力閉鎖後のベースロード電力は揚水発電で補填可能:豪州国立大学

掲載日:2017年10月5日

9月21日付けの地元紙は、Liddell石炭火力発電所(NSW州)が2022年に廃止された後に予測されるベースロード電源の不足分については揚水発電所の導入で補うことが出来るとする豪州国立大学(ANU)の調査報告を報じている。
 
ANUの調査によれば、豪州には揚水発電所の建設場所として22,000カ所もの候補があるが、これらのうちの20カ所で揚水発電所の開発をすれば、再生可能エネルギーでかつ安価にベースロード電源の不足分を十分に確保出来るとしている。これは揚水発電による蓄電の助けを得て風力及び太陽光の発電によってゼロエミッションのグリッドを構成しようとするものであり、石炭火力やガス火力の必要もないとしている。同調査報告によれば、揚水発電により450GWhの蓄電を行うことが出来れば再生可能エネルギー100%による発電を行うことが出来る。この調査は豪州再生可能エネルギー庁(AREA)から約45万AUDの補助を得て実施されたものである。
 
Josh Frydenberg環境・エネルギー大臣は、再生可能エネルギーによる電力を蓄電する技術が安価なエネルギー網を確立するために重要だと述べており、また連邦政府のAlan Finkel首席科学官も揚水発電が導入可能で最も成熟したエネルギー貯蔵システムとの見解を示している、と地元紙は報じている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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