ベトナム:石炭火力発電所 設備は中国・燃料は海外炭に依存

掲載日:2017年10月12日

10月2日付けの地元報道によると、グリーン革新開発センター(GreenID)の報告では、2016年末時点での石炭火力発電所27箇所のうち、14箇所は中国との設計・調達・建設(EPC)契約に基づいて建設されている。27箇所の石炭火力発電所への投資額の50%(約80億USD)は、中国からの投資である。

専門家は、ベトナムの石炭火力発電所は、輸入石炭により多く依存していると指摘した。第7次電力開発基本計画では、ベトナムの石炭輸入量は2020年50百万トン、2030年80百万トンとなっている。

統計によると、2017年1~4月、石炭輸入量は4.6百万トン、その多くは、インドネシアと豪州だが、輸入額は500百万USD。専門家は、ベトナムでは2030年電力向けに130~150百万トンの石炭が必要となるが、国内生産は需要の30~40%しか供給できない。

専門家は、ベトナムは石炭火力発電所を開発する際には、その投資と燃料を外部に依存しており、国家のエネルギー保障上はリスクを抱えていると語った。

高名な経済学者は、石炭火力発電所(建設・操業・移管)プロジェクトでは、旧式の中国の技術から転換すべきだと警告した。一方、別の経済学者は、ベトナムの電力需要は、セメント・鉄鋼産業といった電力消費産業が発展していくので、急速に増加すると指摘した。

(石炭開発部 辻  誠)

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