豪州:Econy社、NT準州における炭鉱開発及び石炭ガス化に係る調査を実施

掲載日:2017年10月12日

10月5日付けの地元紙によれば、Ebony Energy社は30億AUDを投じてNT準州に石炭ガス化プラントを建設する計画であり、これはガス需給がひっ迫している東海岸にガスを供給することが目的である。これは同社のStephen Gerlach会長が述べたもの。同会長は豪石油ガス大手のSantos社の元会長でもある。
 
このAndado石炭ガス化プロジェクトは、アリススプリングスから南東250kmの場所において年産400万tの新たな坑内掘り炭鉱を開発し、50PJ/年のガスを生産するガス化プラント及び全長670kmのガスパイプラインを建設するものである。既にEbony社はGE社との間でガス化プラントの供給に関して拘束力のない合意文書に署名している。
 
Ebony社ではこの計画に係る調査の実施に必要な資金を得るため2018年初めに5,000万AUDの新規の株式公開を予定している。同社は、このプロジェクトの建設期間中に2,000名の雇用が見込まれ、操業を開始すれば200名の雇用が見込まれるとしている。最終投資決定は2019年、生産開始は2022年を予定している。
 
現在豪州では一部の州が陸上のガス開発を禁止しているが、Gerlach会長によれば、今回のプロジェクトは、これらの禁止措置の影響を受けることなく東海岸のガス需要の10%分のガスを供給することが出来る。また、同会長は巨額の資金を有する年金基金がエネルギー安定供給の問題を解決するための支援をすべきだとも主張した。
 
なお、地元紙によれば、現在、新たにガスを開発するためにはガス価格が7AUD/GJ以上になることが必要とされるが、今回のプロジェクトは経済的に競争力を持つだろうと見ている。また生産されるガスは日産では140TJ/日となるが、これは反対運動が起こっているSantos社のNarrabri炭層ガス開発プロジェクトで予定される200TJ/日の生産量に匹敵する規模である。

(シドニー事務所 山下宜範)

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