豪州:NSW州政府、裁判所の判決を覆してSpringvale炭鉱を存続させるための法律改正

掲載日:2017年10月19日

10月10日、NSW州政府はCentennial Coal社が操業するSpringvale炭鉱(NSW州)の操業を継続させるため、2017年8月に控訴裁判所が下した同炭鉱の拡張計画の認可を無効とした判決を覆すための法案を議会に提出し、下院では同日に可決され、上院では翌11日に可決された。これはNSW州の環境計画評価法(Environmental Planning and Assessment Act)等を改正したものであり、今回の法改正により、シドニーの取水地域においてプロジェクトを拡張する際には既存プロジェクトと比較して水質が維持又は改善されなければならないと規定した。またSpringvale炭鉱の州政府による認可の有効性も規定した。

同炭鉱はLithgow地区にあるMount Piper石炭火力発電所に燃料の石炭を供給する唯一の炭鉱であり、また、同発電所はNSW州で用いられる電力の10%分を供給している。NSW州Don Harwinエネルギー大臣は、今回の法改正の背景として「NSW州の電力の需要家が安価、安定的かつ信頼性のある電力を得られるようにすることが最優先である」と述べた。

またAnthony Roberts計画大臣は、今回の法案の成立により、排水の塩分除去をする水処理プラントの建設も実施されることになると述べている。この水処理プラントはCoxs川への排水をゼロにするものであり、EPA(環境保護庁)及びWater NSW (NSW州のダム及び水道事業の運営機関)からも支持され、また計画評価委員会からも別途承認されている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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