豪州:Adani社が5億USDの債券発行を計画するも金融機関は尻込み

掲載日:2017年10月19日

10月12日の地元紙によれば、インドのAdani社保有のAbbot Point石炭ターミナル(QLD州)は、5億USDの債券を発行するための目論見書を示す予定である。Adani社の格付けはBBB- であり、見通しは「安定的」とされている。同社では海外の投資家に期待しており、同ターミナルが抱える10億AUDの負債の返済期限が2018年末であることから、これよりも前に海外の投資家が債券を購入してくれることを希望している。

豪州国内の銀行は、同社が実施する事業費165億AUDのCarmichael炭鉱プロジェクト(QLD州)に融資をしないこととしており、今回の債券の購入も行わない模様である。また関係筋によれば米国のJPMorgan、Citigroup及びBank of America Merrill Lynch等のトップクラスの金融機関も債券を購入しない模様である。First Abu Dhabi Bank及びInvestecは債券を購入するとみられるが、一方で情報筋はJefferiesが1週間前にシンジケート団から外れたとしている。

Moody'sは2017年7月にAbbot Point石炭ターミナルの格付けを「ネガティブ」から「安定的」に変更した。これはターミナルとユーザーとの間の使用料に係る交渉が進展したこと、また石炭市場の見通しが改善したことを受けて変更したものである。Adani社は北部QLDバルク港湾庁(North Queensland Bulk Port Authority)から99年間の同ターミナルのリースを受けている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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