ベトナム:工商省 石炭火力発電所からの排出物の再利用を求める

掲載日:2017年10月26日

10月6日付けの地元報道によると、工商省(MOIT)と建設省は、10月3日、メコンデルタ地区での建設資材として、石炭火力発電所からの石炭灰、スラッジ排出物の再利用に関する会議を行った。

2016年3月18日に首相が承認した電力計画によると、現状の石炭火力発電所21箇所は、2030年には57箇所まで増加する。

石炭火力発電所からは、石炭灰・スラッジが毎年15百万トン以上排出されている。2017年末、ベトナムでの排出物は40百万トンとなる見込みである。更なる石炭火力発電所が建設されると、廃棄物は、2018年61百万トン、2020年109百万トンが蓄積される。

石炭火力発電所からの石炭灰・スラッジは、Quang Ninh省では世界遺産であるハロン湾を汚染している。法律によると、自然環境遺産を汚染する全ての経済活動は、移転させなければならないとなっている。石炭火力発電所からの排出物堆積場は、住環境から数百m離れており、Bai Tu Long湾に隣接している。しかし、堆積場は満杯になっており、堆積場の最高位置は、沿岸堤防よりも3 m高い。

天然資源環境省(MNRE)の副大臣は、廃棄物の建設業界での再利用に関する、中央政府からの技術基準・指針はないと語った。この排出物に対応するため、建設省は首相に対して、排出物の建設資材としての再利用指示を求め、2年後には結果を出した。4月、首相は再利用プロジェクトの2017-2020年期間への延長を承認した。

MOITは、石炭火力発電所、特に旧式の技術の発電所に対して、より環境に配慮するため、技術の向上を求めた。発電所の監視データは、MNREと地方機関に送信される。

(石炭開発部 辻  誠)

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