モンゴル:中国への石炭輸出 国境通過問題で減速

掲載日:2017年10月26日

10月16日付けの報道によると、貿易統計では、2017年の経済成長率を押し上げた石炭輸出が減速しつつあることが明らかになった。

国家統計局の発表では、1~9月の石炭輸出額は17億3,000万USD(前年度同期の2倍以上)だが、1~7月の石炭輸出額は前年度同期の4倍以上であり、最近数カ月間の成長ペースは鈍っている。

石炭の最大の輸出先は中国だが、同国とは国境通過をめぐる問題があり、石炭輸出の減速につながっている。中国当局が、モンゴルからの輸入品に規則違反を見つけ、モンゴル外務省は、8月以降、輸出品検査の徹底を図り、税関の改善に取り組んでいる。

中国国内では、炭鉱の閉鎖や北朝鮮からの石炭輸入禁止措置などで、モンゴル産の石炭需要が増え、ゴビ砂漠の採炭業者らは増産を計画している。

上半期の経済成長率は5.3%、好調な輸出に助けられ、2016年通年の1%を大幅に上回った。アナリストは、2017年の石炭輸出の増加が景気回復を牽引しており、今後の鍵は、インフラと国境のボトルネック、ロシア・中国との地政学的緊張の解消になると見ている。

(石炭開発部 辻  誠)

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