英国:石炭火力発電 最後の復活の可能性

掲載日:2017年10月26日

10月15日付けの地元報道によると、英国に残る石炭火力発電所は、政府の二酸化炭素排出削減政策にも拘らず、もし、首相が家庭のエネルギー価格の引き上げリスクを回避するならば、2020年台の早い時期に、最後の復活の可能性がある。

調査によると、もし政府が消費者に対する10億ポンドの炭素税を課税しなければ、縮小傾向にある石炭火力発電所に幸運がもたらされるとの事。

Aurora Researchによると、ガス火力発電所は税制面でより経済的であり、石炭火力発電所は、近年、速やかに閉鎖している。しかし、アナリストは、2020年以降は、安価なガス価格が上昇し、石炭価格が低下して、石炭が経済性では優位になると予想している。液化天然ガスプロジェクトは、その輸出は世界的にはタンカー輸送であり、供給過剰にて商品価格は抑制され続けているが、今後5年間では、需要増大にて、供給が圧迫されるとのこと。一方、中国の石炭生産量の増加にて、石炭価格の上昇は、逆方向に動く。

Aurora Researchのアナリストは、政府は、2025年までに石炭市場を段階的に廃止するならば、経済性から、炭素税約40ポンド/トンの課税が必要だとした。現在、英国の炭素税は23ポンド/トン、欧州の他の国の約5倍(EU市場での炭素税は6ユーロ/トン)。

(石炭開発部 辻  誠)

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