ベトナム:政府 環境保護への予算増額を求める

掲載日:2017年11月2日

10月19日付けの地元報道によると、国会は天然資源環境省(MONRE)から、2017年環境保護費は需要に対して僅か55%だとの報告を受け、環境保護への支出を増加させることに同意した。

市や省は、地域の経済問題を解決するため資金を集め、地域経済に直接的に影響を及ぼすプロジェクト(交通、灌漑、学校、病院、事務所)により多くの資金を配分する。重要プロジェクトへの配分後に、残りの資金が環境問題に配分される。

環境保護予算は劇的に減少しており、MONREは、地方政府に対して、環境予算を少なくとも政府予算の1%を保証するように求めた。MONREは、国家予算での環境保護への配分もあまり多くないと指摘した。予算は、31の省庁が実施するプロジェクトへ配分される。ベトナムでは、国家的な問題を解決するための多額の予算を、集約することは出来ない。

財務省(MOF)は、2016-2020年期間で、環境保護予算は国家予算全体の1%は維持し、その比率は徐々に高めると約束した。しかし、MOFは、その比率は経済成長、国家予算の増額とは比例しないと認めた。MONREの報告書では、過去5年間、支出比率は低下し続けている。

環境保護税の歳入は、過去5年間増加し、2016年は38兆VNDであった。一方、支出額は僅か9~12.29兆VNDであった。ベトナムの環境保護プロジェクトへの支出比率は全体予算の1%だが、中国やその他ASEAN国では、同様のプロジェクトに国内総生産(GDP)の3~4%が投資されている。

国会は、MONREの報告書の聞き取り調査を行い、環境保護への投資増額の必要性を認めた。

(石炭開発部 辻  誠)

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