インド:汚染削減と石炭燃焼増加のジレンマ

掲載日:2017年12月7日

11月16日付けの地元報道によると、ニューデリは、一週間で10回制限値を越える大気汚染の抑制策の一環として、11月1日に石油コークスの燃焼を禁止した。石油コークスは、石油精製の副産物であり、どの石炭よりも発熱量は大きい。インドでは、主として、染料製造等の工業プロセスにて使用されている。

石油コークスの禁止は、皮肉にも、低発熱量の石炭燃焼の増加を招く。石油コークス利用者は、国内石炭は石炭火力発電所向けに供給されており、必要石炭の多くを輸入することになる。

国内での石油コークス使用量は年間14百万トン、ニューデリでは2.2百万トン、これは、輸入石炭24~31百万トンに相当する。石油コークスの禁止は、インドの石炭輸入増大(9~10月には急増)に繋がっている。

(石炭開発部 辻  誠)

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