ベトナム:首相 石炭火力発電所の石炭灰等の処理・利用加速を指示

掲載日:2017年12月14日

11月20日付けの地元報道によると、政府文書(官房長官12月14日付け署名)では、首相は建設省および工商省、天然資源・環境省、科学技術省、農業・地方開発省、運輸省に対し、石炭火力発電所が排出する石炭灰や石膏などの廃棄物の処理および利用計画の策定を急ぎ、2017年末までの報告を求めた。
 
建設省建設資材局によれば、稼働中の石炭火力発電所は21箇所、2030年までには57箇所に増加する計画。稼働中の石炭火力発電所にて、2017年末に、石炭灰は4,000万トンと推計、今後計画通りに石炭火力発電所が建設されれば、 2025年に石炭灰2億4,800万トン、2030年に石炭灰4億2,200万トンの見通し。
 
石炭灰のうち、建設資材の材料や土地造成などに再利用・回収されるのは僅か10%、90%は埋設。石炭灰の保管・埋設に必要な面積は、現状で709 ha、2020年では1,895 haの可能性がある。
 
Green Innovation Centresの副所長によると、各石炭火力発電所で排出する石炭灰は80%がフライアッシュ(FA)、20%がボトムアッシュ。石炭灰には、マンガン・ニッケルといった重金属、あるいはヒ素、カドミウム、鉛などの有毒物質が含まれ、放射性物質が検出されることもあるため、石炭灰を使った建設材料が、健康や環境に悪影響を及ぼさないための基準作りも求められている。

(石炭開発部 辻  誠)

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