ベトナム:工商省(MOIT) 日本向け石炭輸出割当て増を提案

掲載日:2017年12月21日

12月12日付けの地元報道によると、工商省(MOIT)は首相宛に、高品質石炭の日本向け輸出割当ての増加提案書を提出した。

MOITによると、2017年の石炭輸出計画量は、塊粉炭(NO.1,2,3) 2百万トン(日本、韓国、欧州向け)、粉炭(NO.4b.3,5a.3,5b.3) 2百万トン(中国向け)。しかし、中国は、ベトナムからの輸入炭には混炭前に、微量元素(水銀、ヒ素、リン、塩素、フッ素)含有率の再測定を要求する。

最近、ベトナムと中国側は、ベトナム国内無煙炭の分析を行い、国際的な試験所での分析結果は、中国政府が規制する微量元素濃度を達成できなかった。よって、2017年は、中国市場向けの粉炭(NO.4b.3,5a.3,5b.3)契約はなく、Vang Danh- Uong Bi地域には2.5百万トンの貯炭がある。VINACOMINは、この余剰石炭2百万トンを中国以外の国々(タイ、韓国等)へ輸出したいと考えている。

MOITは、中国側の技術的障害が取り除かれ、Vang Danh – Uong Biの石炭輸出が増加することを期待している。MOITは、政府に対して、VINACOMINが日本と塊粉炭(NO.1,2,3)の長期輸出契約を締結する許可を求めた。当該塊粉炭は、国内市場での需要はない。MOITは、政府がこの提案を許可すれば、2018年には4.05百万トンの石炭が輸出できるとした。

現状、首相はVINACOMINには、2017-2020年の期間、国内市場での需要がない塊炭・高品質炭の輸出は認めている。しかし、日本側は少なくとも5年間の契約を求めており、MOITは首相に対して、2025年までの塊炭・高品質炭輸出の長期基本契約の締結許可を求めている。VINACOMINは、現在の規制に基づいて石炭輸出量を決め、首相が見直す年間輸出計画を実行することになる。

(石炭開発部 辻  誠)

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