ロシア:極東の発電所、石炭確保遅れ

掲載日:2017年12月21日

11月29日の現地報道によれば、国営発電会社ルスギドロのシュリギノフ社長は、ドヴォルコーヴィッチ副首相に対し、極東にある傘下の複数の熱併給発電所で、石炭不足の問題に直面している、とする書簡を10月31日付で送付したとのこと。

同社は、極東における発電量の3分の2を担い、合計出力は9GW。ロシア産石炭への外国からの需要が高く、石炭採掘会社が収益性の高い輸出に注力していることに加え、貨車の不足も原因となっているという。

10月末時点で、石炭輸送スケジュールの遂行状況が40%未満という区間もあり、その結果ハバロフスク、ブラゴヴェシェンスクなど極東の大規模な熱併給発電所で貯炭量が不足しており、秋冬に向けて熱及び電力供給の制限を引き起こす可能性がある、としている。

他方、貨車の不足問題は、外国の発電所による冬季用買い付けなどの問題で毎年10~11月に発生しているが、12月後半にはほぼ収まる、というアナリストの意見もある。今年に関しては、シベリアにおける河川の水量が低かったために、鉄道需要が逼迫したという背景もあるが、ルスギドロ社長の書簡は問題を大きく取り上げすぎで、1ヶ月以内には収束するだろうとしている。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ