タイ:石炭Banpu社 海外にて事業の多角化・投資 石炭依存から脱却図る

掲載日:2018年1月18日

12月27日付けの地元報道によると、石炭大手Banpu社は事業の多角化を推進しており、2017年、米国にてシェールガス(総額5.22億USD)に投資、日本にて太陽光発電所、中国にて石炭火力発電所の大規模開発を新たに計画。過去数年間、石炭販売は減少し、石炭事業依存体質からエネルギー大手への転換を図っている。

米国でのシェールガス事業は、Pennsylvania州で6件のガス事業を買収。ガス生産量は2億ft3/日、同州のガス生産業者上位20社に位置する。同社のCEOは、米国では発電用などとしてシェールガス需要が高まっていく見込みのため、今後も機会があれば投資を拡大させていく考えを示した。米国での法人税減税政策にて、同社も長期的な恩恵を受けるとの見解を示している。

日本での太陽光発電事業は、電力子会社Banpu Power(BPP)社(出資比率78.64%)を通じて展開。2年前に参入を発表、2017年10月末時点で12.6 MW(持ち分)を稼働。2023年までに、新規に227 MW分の商業運転を開始する予定。CEOは、楽天とともに、日本の電力小売事業への参入機会も探っているとした。

中国での発電事業は、河北省にて既存設備を2018年と2019年にて104 MW増強する予定。山西省では、発電能力1,320 MW事業に30%出資を予定。

同社の2017年1~9月期連結決算(監査前)は、売上高19.85億USD(前年度同期比23.5%増)、純利益1.67億USD(前年度同期比35倍)。過去数年、売上高の90%を占める石炭事業の不調により減収を続けたが、持ち直してきている。アジアでは、発電所を含む石炭関連の開発を強化しつつ、先進国におけるガスや再生可能エネルギーへの投資を増やし、持続的な成長を図っている。


 

(石炭開発部 辻  誠)

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