豪州:NSW計画評価委、Wallarah 2炭鉱の開発を認可。地域住民は水質への影響懸念で反発

掲載日:2018年1月25日

1月16日、NSW州の計画評価委員会(PAC)は、韓国政府系のKORES社が過半の権益を有するWallarah 2炭鉱開発プロジェクトを認可した。同炭鉱はNSW州のCentral Coast地域のWyong地区近くに位置する坑内掘りの炭鉱であり、年間500万t以上の一般炭が28年以上に亘って生産される計画である。

地元紙によれば、これまで同炭鉱の開発計画は、水質への影響を懸念する地域コミュニティからの反対に遭ってきた。同計画は2006年に提出されたが2011年には水質への影響があるとしてNSW州政府が不認可としており、その後、計画の見直しや改訂が行われてきた。

今回のPACの認可に対し、同計画に反対する「Australian Coal Alliance」は、同炭鉱の開発によって重要な集水域や帯水層が損害を被るとして州政府を批判している。また環境保護団体のLock The Gateも安全な飲料水の供給が脅かされるとして批判している。

しかしながら、PACは、同炭鉱の開発は、建設段階で450名以上、操業段階で300名以上の雇用を生みだすことから、地域に大きな利益をもたらし、また同炭鉱から得られるロイヤルティも州及び州民の利益にもなると指摘している。また、水の問題に関しては、厳格な管理と条件によって可能性のあるリスクは適切に管理されるとし、また、その影響は小さく受容可能なものであり、Central Coast地域の飲料水には影響がないとの判断を下した。

(シドニー事務所 山下宜範)

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