インド:CIL 新しい価格制度で利益を得るには品質管理が必要

掲載日:2018年2月8日

1月26日付けの地元報道によると、石炭公社(CIL)は、石炭価格を国際基準である実際の全発熱量(GCV)に基づき販売すると決定したが、この決定にて、社内的には石炭品質の管理、提示する石炭品位以上の供給保証が求められる。

CILによると、現在の価格制度は、個別の品位炭におけるGCV中間値に基づいて決められている。この制度では、仮に、炭鉱側がGCV中間値より高発熱量の石炭を供給した場合には、収益減となるが、新制度では、この点が変更される。GCVは、天然ガスまたは石炭の単位量当たりの、完全燃焼時の発熱量。

CILは、G11ランクの石炭のGCVは4,000~4,300 kcal/kg、G11ランクの石炭価格は、GCV中間値4,150 kcal/kgを考慮して955ルピー/トンに固定していた。新制度は、2018/2019会計年度から開始され、購入者は、実際のGCVに基づいた石炭料金を支払うことになり、CILの収益減はなくなる。

しかし、CILには注意しなければならないことがある。石炭購入者は、CILが提示する石炭品質に対しては、その品位レベルに苦情を述べるだけでなく、供給される石炭は、契約されたGCV範囲内でも低い数字になる傾向があると指摘している。

石炭消費者協会(CCA)は、インドには世界第5位の3,088億トンの石炭埋蔵量があるが、石炭層には岩石層等が含まれており、石炭埋蔵量は、豪州、南アフリカその他石炭生産国の様に、石炭のみ又は精炭ではないことを意味する。CILは、石炭破砕工程にて岩石も破砕し、岩石は人力にて可能な限り除去している。よって、実際のGCVは、契約値または要求値とは違ってくる。CILが選炭工程を完全に行うと、消費者と石炭会社間のGCV問題は解決され、新石炭価格制度はCILには好ましいものになるとした。

(石炭開発部 辻  誠)

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