インド:Adani社幹部 インドの石炭輸入 南アフリカには好機

掲載日:2018年2月8日

2月1日付けの報道によると、Adani社の石炭取引担当COOは、ケープタウンで開催された南アフリカ石炭輸出会議にて、インド政府はインフラ整備への投資を重用視しており、金融・税制面での改革を進めていると語った。またセメント・鉄鋼価格の上昇と共に、石炭需要が急速に増加しているとした。

同COOは、過去3年間、電力消費量は650 kWh/人から1,000 kWh/人に増加している。電力消費量は、今後は3~5年間で50%増加すると見込まれ、石炭需要75~80百万トン増加にて不足分の石炭は輸入せざるを得ない。この事実は、南アフリカの石炭輸出業者にとって好機であると語った。

Adani社は、天然ガスと同様に、石炭採掘・石炭貿易にも大きく関係している。同COOは、電力需要の急増は、過去2~3月間のことだとした。政府は、インフラ整備に非常に真剣に取り組んでいるとし、今後3~4年間にて、インフラ面での投資は極端に増えるだろうとした。

同COOは、再生可能エネルギーはエネルギーミックスでは重要な部分を占めるが、石炭は76%以上を占め、石炭はより信頼性が高く、安価であるため、この石炭比率は続くだろうと示唆した。

同COOは、環境とのバランスは必要だが、電力を必要とする人々を無視することは出来ない。インドのエネルギー消費量は米国の1/10にしか過ぎず、貧しい人々は無視できず、更なるエネルギーが必要だと語った。また、インドの若年層人口は都市部への移動が増えているとした。普通の国民の生活を改善したいならば、もっと石炭を使用しなければならず、これが現実だと語った。

同COOは、石炭需要の増加は、アジアの他の国(バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、ミャンマー)でも起こっているとした。エネルギー制度では、多くの機会があるが、流通問題の改善が必要だとした。

(石炭開発部 辻  誠)

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