インド:石炭価格の上昇 石炭火力発電所の発電コストに影響

掲載日:2018年2月8日

2月1日付けの地元報道によると、国際的な石炭価格は過去2~3カ月間で確実に上昇しており、国内の石炭火力発電事業者の発電コストが上昇している。発熱量4,200 kcal/kg程度(インド、中国で購入する通常の石炭)の石炭価格は49.25 USD/トン(2017年当初比33%高、2017年当初は37 USD/トン)となっている。

インドの輸入に依存する石炭火力発電所は、発電コストの高騰に直面しているが、国内電力販売価格は、低調なままである。石炭火力発電所にて輸入石炭に依存している会社は、Adani Power社、Essar Power社、Tata Power社、JSW Energy社である。

Essar Power社は、過去3~4月間で石炭コストが55 USD/トンから60 USD/トンまで増加したと語った。全体的には、石炭価格1 USD/トンの上昇にて、発電コストは0.2~0.25ルピー/kWh上昇する。同社の発電能力2,400 MWの50%は輸入石炭に依存している。

Adani Power社、Tata Power社の様な会社にとって、輸入石炭にて稼動するMundra石炭火力発電所は、最後には財務上の足手まといになるとした。両社は、Mundra石炭火力発電所からの電力販売契約では、より安価な電力単価にて調印している。契約単価では、インドネシア石炭価格上昇は考慮されていない。Adani Power社は、社内の石炭火力発電所の大部分は輸入石炭に依存しており、最近の急激な石炭価格上昇は同社の利益に悪い影響を与えると発表している。

(石炭開発部 辻  誠)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ