豪州:Adani社、Carmichael炭鉱の石炭はアジアへの出荷に適するとして品質への批判に反論

掲載日:2018年3月8日

2月27日付地元紙によれば、インドのAdani社は、Carmichael炭鉱開発プロジェクト(QLD州)で生産される一般炭の品質に対する批判に対して反論した。同社は、第三者機関が実施した報告書を引用し、Carmichael炭鉱の第1ステージで生産される一般炭の灰分は22%であり、灰分45%程度のインドの国内炭の約半分の灰分になっていると指摘した。
 
労働党の連邦政府の「影の内閣」のMark Butler気候変動・エネルギー大臣、また、建設・林業・鉱山及びエネルギー労働組合(CFMEU)のTony Maher議長などは、Carmichael炭鉱の石炭は低品質であり、これがこれまでGalilee Basinが未開発で、また、Adani社が資金調達を出来ていない理由の一つであると述べていた。
 
しかしながらAdani社によれば、Carmichael炭鉱の第1ステージの一般炭の輸出量は年間2,700万t、熱量は4,800kcal/kgであり、この熱量や灰分は日本、韓国及び台湾の出荷には適さないが、その他のアジア、特にインド、中国及びベトナムに対する出荷には適するものであり、品質的に問題はないとしている。 

Adani社によれば、2010年にLinc Energy社からCarmichael炭鉱の鉱区を30億AUDで買収したときは灰分の幅は14~21%、熱量は5,000~5,800kcal/kg、硫黄分は0.4%であった。
 
同様にAdani社によれば、インドや東南アジアでは石炭火力発電所の建設によってCarmichael炭鉱の一般炭の需要は高まり、また、セメント工場での需要もあるとしている。また同炭鉱で生産される一般炭は、インドネシアやインド国内で生産される一般炭よりも熱量が高く、また低硫黄分であることから魅力的であると述べている。
 
QLD州資源協会(QRC)Ian Macfarlane CEOも、Carmichael炭鉱で生産される石炭については、NSW州のHunter Valleyで生産される6500kcal/kg程度の石炭には劣るが、その他のアジア諸国の石炭とは十分匹敵すると述べている。インド国内で生産される石炭は3800kcal/kg以下であり、灰分も40%以上であるため、Carmichael炭鉱で生産される石炭はインドの多くの発電所が稼働を開始することから多くの需要があると述べている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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