豪州:元上院議員のClive Palmer氏、Galilee Basinの炭鉱開発を進める意向

掲載日:2018年3月8日

3月1日付地元紙は、元連邦上院議員で実業家のClive Palmer氏が保有するWaratah Coal社が、Galilee Basin(QLD州)における炭鉱開発を進める計画であると報じている。

Galilee Basinにおいては、このPalmer氏のプロジェクト、インドのAdani社のCarmichael炭鉱開発プロジェクト、及び同じくインドのGVK/Hancock Coal社が進めるプロジェクトがあり、いずれも許認可の取得等を進めている。 

Galilee Basinのプロジェクトの中で先頭を走っていたのはAdani社であるが、同社は資金調達が出来ていない状況にある。一方、Palmer氏は中国のCITIC Pacific社との間の訴訟に勝利して、3億AUDの資金を得ている。同氏はAdani社のプロジェクトは実現しないだろうと述べ、また、Adani社に対する北部豪州インフラファシリティ(NAIF)からの融資を検討していたTurnbull政権に対して「外国企業によるプロジェクトに投資すべきでない」と述べて批判した。また、同氏のプロジェクトは多くの資金調達は必要ないと述べた。しかし、同氏が保有するYabuluニッケル製錬所は、2016年に3億3,000万AUDの負債を抱えて経営破綻し、管財人から多数の訴訟を起こされていることから、同氏のプロジェクトの実施能力に対して懐疑的な見方もある。

Galilee Basin におけるPalmer氏のプロジェクトは、4か所の坑内掘り炭鉱及び2か所の露天掘り炭鉱で構成され、生産量は4,000万t/年を予定している。また、他のGalilee Basinにおけるプロジェクトと同様に、港までの約450kmの鉄道路線も必要である。

GVK/Hancock社についてはGalilee Basinで2か所の炭鉱の開発を計画しており、一つは事業費108億AUDのAlpha炭鉱開発プロジェクト(石炭輸出量は3,000万t/年を予定)、もう一つは事業費60億AUDのKevin's Corner炭鉱開発プロジェクト (同3,000万t/年を予定)である。

(シドニー事務所 山下宜範)

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