豪州:Abbott前首相、新規の石炭火力の建設に公的資金を投入しないとする財務大臣を批判

掲載日:2018年4月12日

4月4日付けの地元紙によれば、Tony Abbott前首相は、老朽化した石炭火力発電所を新規の石炭火力にリプレースすることを支持しており、新規の石炭火力の建設には公的資金を投入しないと述べているScott Morrison財務大臣を批判した。なおAbbott前首相は与党・保守連合における石炭支持派の議員達が結成した「Monash Forum」にも属している。

Abbott前首相は、新規の石炭火力からの電力料金は、既に償却が終了した老朽化した石炭火力からの電力料金よりも高くなることは承知していると述べつつ、新規のガス火力よりも安価であり、また、風力や太陽光よりも信頼性が高いと述べた。

しかしながら、Morrison財務大臣は「Monash Forum」の結成を批判し、また、新規の高効率・低排出の石炭火力からの電気料金は、現在運転中の老朽化した石炭火力からの電気料金の2倍になると述べた。同大臣によれば老朽化した石炭火力からの電気料金はグリッド接続時は30AUD/MWhであり、卸売価格が40AUD/MWhになるのに対して、新規の高効率・低排出の石炭火力においてはこれらが70~80AUD/Mhになる。

また「Monash Forum」は、高効率・低排出の新規の石炭火力発電所の建設のために40億AUDの公的資金を投入するよう求めているが、同財務大臣は、石炭火力発電所やその他の発電所に対しても公的資金を投入することはないと述べた。

(シドニー事務所 山下宜範)

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