豪州:QLD州の競争当局、Aurizon社に対して鉄道のメンテナンスの変更理由を求める

掲載日:2018年4月12日

4月3日付けの地元紙によれば、QLD州の競争当局(Queensland Competition Authority:QCA)は、Aurizon社に対して鉄道路線のメンテナンスの変更について説明を求めているが、Aurizon社側からの回答期限の延長の要望を拒否するなど強硬な姿勢を示している。

QCAはAurizon社に対して、鉄道のメンテナンスの変更で何故年間2,000万tの石炭の輸送が削減されることになるのか、という点を、4月20日までに説明するよう求めている。Aurizon社は、QCAから提示された収入の上限の規制に従うためには、柔軟性のないメンテナンスを行う以外に選択肢がないと述べているが、必要な情報を集めるのに時間がかかるとしてこの回答期限を5月11日までに延長することを要望していた。しかし、QCAのCEOはこれを拒否すると共に、QLD州の鉄道網を使用する石炭企業やユーザーにおいては、メンテナンスの実施の変更による石炭輸送量の削減に対して大きな懸念が示されていると指摘した。

現在、QCAは2017年7月から2021年6月までの間のAurizon社の収入を39億AUDとする案を示しているが、これはAurizon社側の要望額を約10億AUDを下回っていた。これを受けて、Aurizon社は2018年2月、コスト削減のためメンテナンス方法を変更することとしたが、これに対して炭鉱各社やQLD州資源協会(QRC)は強く反発していた。これまで炭鉱各社は法律事務所のHerbert Smith Freehillsを通じてAurizon社に対して3度に亘って文書を送付し、輸送量の削減はアクセス合意の違反であり、法的措置も辞さないと主張している。

(シドニー事務所 山下宜範)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ