ベトナム:石炭火力発電所プロジェクトに逆風 Nghi Son第2石炭火力発電所融資に圧力

掲載日:2018年4月12日

4月4日付けの地元報道によると、一部の非政府組織(NGO)は、石炭火力発電の新設プロジェクトへの融資反対を外国銀行に働きかけており、Nghi Son第2石炭火力発電所(北中部Thanh Hoa省)への融資にも反対している。国内での環境意識の高まりは、今後も主要な電源の一つに位置づけられる石炭火力発電所プロジェクトには逆風となっている。

環境保護団体グリーンピースらは、Nghi Son第2石炭火力発電所の技術(超臨界)を問題視している。経済協力開発機構(OECD)は、2017年1月から石炭火力発電所の輸出に対する先進国の公的融資を、超々臨界圧に制限しているからである。但し、OECDの新ルール発効前に環境社会影響評価などが完了したプロジェクトは、輸出信用の支援申請が提出され迅速に実行されることを条件に例外が認められている。しかし、グリーンピースなどは石炭火力発電所がまだ着手されていないとしてルール違反を主張している。

OECDは2019年6月までにルールを再度見直す方針で、一層の規制強化もあり得る。一部を対象にルールを強化すれば、ルール枠外にいる企業などが環境に、より悪影響を与える発電所を建設するリスクが生まれる。

政府計画では、石炭火力発電は2030年に総発電量の50%以上を占める。再生可能エネルギーへの期待はあるが、天候に左右されない石炭火力発電の代替電源は確保できないと認識されている。

(石炭開発部 辻  誠)

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