ベトナム:中国 ベトナムの石炭市場を圧倒

掲載日:2018年4月19日

4月6日付けの地元報道によると、ベトナムの石炭鉱業分野は、安価な技術と多くの経験を有する中国企業に圧倒されている。4月18日に第4回国際鉱業鉱物回収展示会(ハノイ)が開催され、137社が展示するが、その多くは中国企業となる。

国際的な化石燃料から再生可能エネルギーへの転換傾向のなか、ベトナムでは石炭と鉱物は未だ重要な役割を果たしている。最近、米国企業がQuang Ninh省にて鉱業プロジェクト(投資額20億USD)に投資を行なった。

ハノイ鉱業地質大学の教授は、多くの先進国、特に欧州での化石燃料への依存度を低減する傾向に関して、欧州は過去には石炭を採掘し、その石炭埋蔵量は殆ど枯渇し、彼らは化石燃料を求めて他国へ行かざるを得なくなったと語った。豪州、米国、アフリカでは、未だ鉱業を先端産業と見做している。今後、少なくとも2040年までは、石炭は増加し続けるが、過去10年よりは増加率は低くなると語った。

同教授は、ベトナムへの汚染防止技術の移転に関して、技術の選択では価格が決定要素になるとした。中国は、安価な技術を提供し、技術レベルは改善されているとし、技術をベトナムだけでなく、その他先進国(豪州を含む)にも供給している。中国は、地理的に近接し、同じような地質条件であり、また人的資源・財務力・経験・新技術を有し、ベトナムでの鉱業では有利であると語った。

(石炭開発部 辻  誠)

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