豪州:VIC州の褐炭ガス化・水素製造・運搬を行うパイロットプロジェクトが開始

掲載日:2018年4月19日

4月12日、AGL社保有のLoy Yang A褐炭火力発電所及び炭鉱があるVIC州のLatrobe Valley地区において、褐炭から水素を製造・液化及び運搬する水素サプライチェーンのパイロットプロジェクトの開始式典が開催された。同式典には豪州から連邦政府のMalcolm Turnbull首相、Josh Frydenberg環境・エネルギー大臣、Michaelia Cash雇用・イノベーション大臣、VIC州政府からは同州首相の代理としてJaala Pulford地域開発兼農業大臣等が出席した。日本からは平木経済産業大臣政務官、プロジェクトに参画する川崎重工業、丸紅、岩谷産業及びJ-POWER(電源開発)の幹部が出席した。
 
同プロジェクトは総事業費が約5億AUDであり、日豪両国政府からも資金が拠出され、豪州側からは連邦政府及び州政府から計1億AUDの助成金が支出される(連邦政府、州政府が各々5,000万A$の支出)。AGL社が保有するLoy Yang炭鉱で採掘される褐炭をガス化して、水素を製造、液化し、VIC州のHastings港から日本に輸送するもの。同プロジェクトの実施により豪州においては400名の雇用が生み出される見込みである。
 
地元紙によれば、同プロジェクトに参画する関係者は、これらの技術を商用化するためには二酸化炭素回収貯留(CCS)が重要であると述べている。関係者によればVIC州のBass海峡は世界クラスのCO2貯蔵能力を持つとされている。2018年2月には、VIC州政府とExxon Mobilがかつて操業し、現在は枯渇した油田の坑井が、Latrobe Valley地区からパイプラインで輸送されてくる二酸化炭素の貯留に適するかどうか調査を行っている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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