豪州:反石炭の環境保護団体に多額の資金が流入。資源大臣は透明性確保を求める

掲載日:2018年4月19日

4月14日付けの地元紙によれば、Adani社のCarmichael炭鉱(QLD州)の開発計画に反対する7つの環境保護団体は、2016/17年度に計2,500万AUDもの多額の収入を得ている。
 
このうち「Australian Conservation Foundation(ACF)」は1,330万AUDの収入を得ており、これら7団体による収入の半分以上を占める。「GetUp!」は840万AUDの収入を得ている。なお「GetUp!」はこれら7団体の中で唯一慈善団体としての登録はされていない。「350.org Australia」は120万AUD以上の収入を得ており前年度から10万AUD増加している。この他、緑の党の元党首の名前に因んで名づけられた「The Bob Brown Foundation」は約100万AUDの収入を得ており、ミュージシャンのMissy Higgins氏及びPaul Kelly氏の支援を受ける「Green Music Australia」は約13万AUDの収入を得ている。なお、これらの7団体には最大規模の2つの環境保護団体が含まれておらず、これら団体からの収入を加えると、環境保護団体には更に多額の資金が流れ込んでいることになる。
 
地元紙は、今回の調査結果に対し、環境保護団体は政治活動を隠す目的で「環境」を利用し慈善団体としての地位を得ているとの疑義が持ち上がるであろうと報じている。連邦政府のMatt Canavan資源大臣は、環境保護団体の透明性の確保が必要であると指摘し、これらの環境保護団体は、どこから資金を得て何に用いているのかを明らかにすべきであると述べた。この指摘に対して「ACF」は、「寄付金の多くは一般の豪州人からのものである」と説明している。また「GetUp!」は「Canavan 大臣に資金の行き先を記した年次報告を送りたい」と述べると共に「収入の77.25%は豪州人からの各々少額の寄付金で占められている」などと述べた。

(シドニー事務所 山下宜範)

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