豪州:連邦政府、北部豪州インフラファシリティ(NAIF)の融資条件を緩和

掲載日:2018年5月10日

4月17日、連邦政府のMatt Canavan資源大臣兼北部豪州大臣は、政府系の北部豪州インフラファシリティ(NAIF)による北部豪州を対象とした総額50億AUDの融資制度を改正し、プロジェクトへの支援を向上させると発表した。
 
現在NAIFの融資比率は50%の上限が設けられているが、Canavan大臣によれば、今後はこれを撤廃して100%分の融資を可能とする。また、対象とするインフラは道路、鉄道等から対象を広げて供給、サービス等に係る施設も含めることとした。これらは独立の専門家委員会のレビューに基づいて行われるものである。同委員会は、NAIFの融資制度は制約が多すぎると評価していた。
 
Canavan大臣によれば、現在、17件のプロジェクトがデューデリジェンス(Due diligence)及び実行段階にある。また90件の照会があると述べている。しかしNAIFについてはこれまで1件の融資しか行われていない。これは2017年10月にOnslow海洋支援拠点(WA州)の拡張に対して行われたものであり、融資額は1,680万AUD、融資期間は10年間となっている。
 
なお、インドのAdani社においては、Carmichael炭鉱(QLD州)の開発に際し、NAIFに対して港湾までの鉄道建設への融資を申請したものの、QLD州政府の反対で融資が受けられなかった経緯があるが、Scott Morrison財務大臣は今回の制度改正が行われても当該鉄道建設への融資が認められることになることはないと述べている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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