ベトナム:石炭火力発電所 残渣・灰の消費先見いだせず

掲載日:2018年5月18日

5月9日付けの地元報道によると、工商省(MOIT)は石炭火力発電所からは毎年約12.2百万トンの残渣・灰が排出され、うち60%は北部地域、21%は中央地域、19%は南部地域とした。2017年には、僅か4百万トンの残渣・灰(全体の30%)だけが消費され、うち北部地域では3.25百万トンが消費された。

Dong Trieu石炭火力発電会社の副社長によると、Mao Khe石炭火力発電所にて発生する残渣・灰には危険物質は含まれていないとのこと。それらは未焼成建設資材、セメント製造での添加剤として利用できる。しかし、現在は僅か17%しか消費されず、残りは発電所の廃棄物貯蔵場に堆積されている。

一方、Vinh Tan石炭火力発電会社の代表者は、残渣・灰の最大の消費者はホーチミンと近隣地のため、長距離輸送となり輸送コストの問題があると語った。MOITは残渣・灰の消費量が少ない理由として、法的制度、消費を刺激する政策が欠如していると強調した。

Thanh Tuyen Groupの幹部は、同社はMao Khe発電所の残渣・灰を利用した未焼成煉瓦製造工場を立ち上げて、Dong Trieu石炭火力発電会社(VINACOMINの子会社)の操業を支援している。代替措置として、VINACOMINはThanh Tuyen社の商品の更なる競争力を支援するため、残渣・灰の優先価格での売却に同意している。

(石炭開発部 辻  誠)

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