豪州:QLD州資源協会、Aurizon社の石炭輸送削減で州の歳入が20億AUD減になるとして批判

掲載日:2018年5月31日

5月15日、QLD州資源協会(QRC)のIan Macfarlane CEOは、「Aurizon社が、CQCN鉄道網(Central Queensland Coal Network)のうち、Goonyella線の運行を大幅に削減する旨を炭鉱会社に通知した」と述べた。Goonyella線は、QLD州の多くの原料炭の炭鉱と石炭積出港のHay Point港を結ぶ鉄道路線である。同CEOは「今回のAurizon社の動きにより、同社が年間2,000万tの石炭輸送を停止することが明らかになった」と述べ、「これは経済活動の破壊に他ならない」と批判した。

同CEOによれば、この輸送の停止によって、QLD州の輸出収入は年間40億AUD減少する。またQLD州のロイヤルティ収入も年間5億AUD減少し、同州の歳入は4年間で20億AUD減少することから、同CEOは「同州のサービスやインフラに対する支出が減少することになる」と述べた。そしてAurizon社に対して、通常のメンテナンスのプログラムを再開するように求めた。

Aurizon社は、QCA(QLD州の競争当局)から示された同社における4年間の収入の上限案を受け、メンテナンスプログラムを変更することとし、この結果、年間2,000万tの石炭輸送が影響を受けることになる、と2018年2月に発表していた。Aurizon社の鉄道路線のうち、Blackwater線(各炭鉱と石炭積出港のGladstone港を結ぶ路線)においてはQCAの最終決定を待たずに既に石炭輸送を削減することを決定している。 また、同社はQCAの草案に異議を唱えて、QLD州の最高裁判所に司法審査を請求している。

(シドニー事務所 山下宜範)

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