ベトナム:国営企業(SOEs) 海外投資プロジェクトにて大きな損失計上

掲載日:2018年6月7日

5月28日付けの地元報道によると、国会報告では、2016年末時点で、国営企業(SOEs)18社は海外にて110件のプロジェクトに投資したが、半分以上のプロジェクトでは損失を計上した。

2011~2016年SOEsにおける国有資本・資産の管理・使用に関する政策実績報告では、プロジェクトの大部分は通信分野、石油・ガス探査・開発、ゴム農園、鉱物採掘であった。これらのプロジェクトの総投資額は126億USD。ベトナム石油ガスグループ(PVN)が最大で66.7億USD、通信Viettelグループが21億USD、ベトナムゴムグループが14億USDと続く。

2016年末時点で、SOEsは海外投資プロジェクトに70.7億USDを支出した。しかし、プロジェクトの25.5%は損失を計上し、2016年末時点では29%のSOEsが累計損失を計上した。プロジェクトの46.4%では利益、収益に関する報告を行っていない。特に、ベトナムの企業に配分された利益は微々たるもので、全体で145百万VND、全体投資支出額の2%でしかない。

様々なプロジェクトが市場のリスク(極端な低価格)だけでなく、法的な障害(プロジェクト実行期間の短縮、土地紛争)に直面し、プロジェクトの効率性に大きく影響した。

国会報告では、VINACOMINの海外投資では3,630億VND以上の損失を計上、一方、PVNのロシア・ベネズエラでのプロジェクトは中断している。

(石炭開発部 辻  誠)

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