中国:貿易赤字削減のため米国産石炭の輸入増加を検討

掲載日:2018年6月7日

5月29日付けの報道によると、関係者の話では、中国は米国の貿易赤字削減に向けて、米国の石炭購入増計画を検討しているとのこと。関係者は、まだ公表されていないが、中国は現在、特にWest Virginia州からの石炭購入の増加に注目していると語った。その他の州からの石炭購入にも注目しているかどうかは語らなかった。

5月、中国は米国の貿易赤字3,750億USDを削減し、世界最大の経済大国間の貿易戦争を防ぐため、米国のエネルギーと農産物の購入増を約束した。中国の輸入増は、West Virginia州を含む米国の石炭生産州の利益となり、疲弊した石炭産業の復活につながる。

中国は、長期的にはエネルギーミックスでの石炭比率を低下させるが、未だ、石炭生産量、石炭消費量、石炭輸入量はどの国よりも多い。中国の税関データでは、2017年の石炭輸入量は271百万トン。

米国のエネルギー情報局(EIA)のデータでは、米国から中国への石炭輸出量は3.2百万トン。2017年、米国から中国への全体石炭輸出額は395百万USD、平均価格は122 USD/トン、90%は原料炭で、鉄鋼所にて使用されている。2017年、米国のアジア向け石炭輸出量は32.8百万トン(前年度比61%増)。インドは一般炭の最大の輸入国であり、石炭火力発電所にて使用されている。

EIAによると、2016年、West Virginia州は米国ではWyoming州に次ぐ石炭生産州で、国内全体の11%を占めている。同州の石炭は様々な硫黄分を含む瀝青炭であり、生産量の75%は他州と海外に輸出されている。

(石炭開発部 辻  誠)

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