豪州:QLD州首相、Galilee盆地の開発に対する公的資金の投入を検討すると発言、野党は批判

掲載日:2018年6月28日

6月20日付けの地元紙によれば、QLD州のAnnastacia Palaszczuk首相(労働党)は、同州議会の場で、Galilee Basinの開発のための公的資金による融資を検討すると発言し、同Basinの開発に反対する野党:緑の党から批判を受け、逆に開発推進を主張する野党:自由国民党からも批判を受けている。

同首相は、2017年11月の州議会選挙において、Galilee Basinで石炭開発を計画するインドのAdani社に対する連邦政府の北部豪州インフラ基金(NAIF)からの融資については拒否権を行使すると公約し、実際に拒否権を行使した。しかしながら今回同首相は議会の場において、同Basinの開発を計画するAdani社以外の石炭企業からNAIFの融資の申請が行われた際に拒否権を行使するか否かを問われたのに対し、「いかなるNAIFの申請も適切に検討が行われそのメリットについて評価が行われる」と発言した。
 
Galilee Basinでは、Adani社の他にGina Rinehart氏が率いるGVK Hancock社、Clive Palmer氏が率いるWaratah Coal社が石炭開発を計画している。ただし最も計画が進行しているのはAdani社である。同首相の発言に対し、緑の党や環境保護団体は批判をしており、自由国民党もAdani社を排除して他の事業者に門戸を開くのは呆れるほどの偽善である、と批判している。

なお、連邦政府のMatt Canavan資源大臣は同首相の声明を歓迎し、Galilee Basinを含むQLD州における良い投資のために協働出来ることを期待すると述べた。(注:同大臣はQLD州選出の上院議員。所属政党は国民党であり同党は連邦議会では自由党と共に与党:保守連合を結成している。しかしQLD州議会における与党は労働党である)

(シドニー事務所 山下宜範)

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