豪州:NSW州、閉鎖する石炭火力の代替としてガス火力を倍増する意向

掲載日:2018年7月5日

6月27日付けの地元紙によれば、NSW州のDon Harwin資源エネルギー大臣は、2022年にAGL社のLiddell 石炭火力発電所が閉鎖された後の電力供給源として、既設の2倍に相当する新たなガス火力発電所を建設する旨の意向を述べた。地元紙によれば、Harwin大臣の発言は新規の石炭火力発電所を導入することなく電力供給源を確保する考えのようである。
 
2018年3月のAEMO(電力・ガス市場及び系統の運用機関)の報告によれば、AGL社はLiddell発電所の代替となる電源を提案しているものの、NSW州では電力の不足分を補うためにはさらに850MWの追加的な常時利用可能(dispatchable)な電源が必要になると指摘していた。
 
しかしながら今回Harwin大臣は、「NSW州は2000MW以上のガス火力発電が提案又は計画されており、既設の2000MWのガス火力発電に追加されることになる」と述べており、同大臣が示した新たなガス火力発電はAEMOの見積もりの2倍以上になっている。
 
同大臣はAIE社が提案しているPort KemblaにおけるLNGの輸入ターミナルに関し「NSW州はこの事業を『重要インフラ事業』として認定した」と述べ、このLNGの輸入は「NSW州のガス需要の70%を賄うとともに、ガス価格の低減にも資する」と述べている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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