豪州:Yancoal社、坑内掘りのAustar炭鉱の労働者を一時帰休に

掲載日:2018年7月12日

7月9日、Yancoal社は坑内掘りのAustar炭鉱(NSW州)の労働者を一時帰休にすると発表した。同社は、これらの労働者は可能であれば同社の別の坑内掘りの炭鉱に再配置したいとしている。

Yancoal社は、現在、鉱山保安当局(NSW Resources Regulator)から出されているAustar炭鉱の操業禁止措置に関して、労使関係委員会に審査を求めており、この結果が出るのを待っているところである。同社では、本件に係る議論が尽くされて、Austar炭鉱に再度入坑出来るようになるまでは同炭鉱のロングウォールでの採炭は実施出来ないとしており、生産再開の時期も未定としている。同炭鉱においては基幹要員のみが配置される予定である。
 
Austar炭鉱では、2018年5月17日にロングウォールの切羽において、炭壁圧出による山はね(coalburst)が発生したことを受けて、翌18日に鉱山保安当局が同炭鉱の全てのロングウォールからの採炭を禁止していた。この災害では負傷者は発生しなかったものの、ドラムカッターが大きく損傷した。同炭鉱では、同年3月16日にも同様の山はねが発生し、この時も同様にロングウォールにおける採炭が禁止となった。また、これら以前にも同様の山はねが発生したことがある。
 
Yancoal社によれば、Austar炭鉱はNSW州で最も古い炭鉱の一つであり、過去約100年間に亘って操業を続けている。現在はYancoal社が100%の権益を保有し、高品質の原料炭(semi-hard coking coal)を産出する。同社によれば、同炭鉱で生産される原料炭は、豪州で最も高流動度かつ低灰分であり、またリン分やアルカリ分も低い。2017年の生産量は原炭では200万t、精炭では190万t、従業員は205名である。

(シドニー事務所 山下宜範)

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