豪州:石炭輸送のAurizon社の労働者が無期限のストライキ

掲載日:2018年7月12日

7月5日付けの地元紙によれば、Aurizon社の列車コントロールセンターの労働者60名が賃金を不服として無期限の終日のストライキに入った。鉄道・バス組合(RTBU)は「Aurizon社の全ての鉄道網に影響が生じる」と述べている。
 
一方、Aurizon社は、今回のストライキは、「7月4日から6日まで計画されているBowen Basinの炭鉱と港湾を結ぶGoonyella鉄道のメンテナンスの時期と重なる」としつつも、「ストライキによる影響を評価し、状況の監視を続けていく」としている。そして「ストライキの期間中、コントロールセンターに人員を配置することは出来るであろうが、サービスには何らかの支障が生じるかもしれない」と述べている。
 
Aurizon社は労働者の給与を、4年間、年間2%引き上げると提案していたが、組合側は「生活費の上昇に十分に追いつかない」と反対していた。現在のインフレ率は1.9%だが、準備銀行によれば2018年末には2%を上回る見込みである。Aurizon社では給与に加えて交替勤務者の見直しや手当の削減も行う意向である。Aurizon社の提案の是非は7月9日に労働者の間で投票が行われるが、類似の提案は2カ月前に否決されている。RTBUは「Aurizon社の幹部には数百万ドルが支払われるのに対し、労働者は賃金削減を求められる状況に労働者はうんざりしている。会社側は労働者の怒りを過小評価している」と述べている。
 
今回の交渉は、2018年にAurizon社において予定される幾つかの労働協約の交渉において最初のものとなる。これまでAurizon社では、民営化前に定められていた制限的な条件を排除しようと努め、2015年に鉄道乗務員との交渉においてこれらを打ち切らせ、他の前例となっていた。
 
Aurizon社は、「今回の労働協約は競合他社や産業界におけるものとの横並びであり、公正で理に適ったもの」であるとして、同社の提案を再検討するよう求めている。これに対してRTBUは「今回のストライキは9月間の交渉を経た後に行われたものであり、もし会社側が労働者の声を聞かないのであれば長い年になるだろう」と述べている。

(シドニー事務所 山下宜範)

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