カンボジア:Sihanoukville州にて石炭火力発電所(発電能力700 MW)を建設

掲載日:2018年7月19日

7月9日付けの地元報道によると、鉱業・エネルギー省の情報では、地場のカンボジア国際投資開発グループ(CIIDG)は南部Sihanoukville州にて新たな石炭火力発電所(発電能力700 MW、投資額12億USD、着工見込みは2019年初め)を建設する見通しである。カンボジアは輸入電力に依存しており、国内発電能力の増強を急いでいる。

CIIDGの投資計画は5月下旬に承認され、同社にとって2か所目の発電所建設となる。同省の幹部は、CIIDGは政府から必要な許認可を取得し、協力会社を探している段階であり、2019年には着工できるだろうと語った。

新たに建設する石炭火力発電所は、CIIDGが開発から運営まで実施し、運営権は35年間、2023年までの稼働開始を見込んでいる。CIIDGの経営には与党・人民党の上院議員が関わり、同社は中国の複合企業と合弁でSihanoukville経済特区(SEZ)も開発している。

同社は現在、Sihanoukville州で火力発電所(発電能力270 MW、初期投資額3億8,300万USD、2014年に稼働開始)を運営しているが、同発電所の発電能力は最終的には700 MWに増やす計画。同発電所は中国系の電力会社との合弁で建設し、同州のSihanoukville SEZなどに電力を供給している。新たに建設する石炭火力発電所でもCIIDGは同社と組む可能性がある。

Sihanoukville州の発電所は現在2か所あり、CIIDGの発電所に隣接して、マレーシアの企業(LUHB)が石炭火力発電所(発電能力100 MW)を稼働している。

カンボジア電力庁(EAC)によると、2017年の国内の発電量は2,280 MW(前年度比7.9%増)、電力の総需要量の81.4%を供給し、輸入電力への依存度は低下しつつある。発電能力の70%は中国資本による発電であり、中国への依存度が高い。

(石炭開発部 辻  誠)

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