ロシア: シベリア・極東の鉄道輸送能力増強計画、需要に追いつかず

掲載日:2018年8月2日

6月18日の現地報道によれば、連邦及び地方政府官僚や専門家たちは、2024年に向けてのBAM鉄道及びシベリア鉄道の処理能力増強は、シベリアや極東地域の経済発展に寄与するとともに、この時期までに鉱山開発の発展と輸出増加が進むことにより、貨物輸送の需要は計画の1.5倍以上に増えるとみているとのこと。5月7日付大統領令「2024年までのロシア連邦国家目標及び戦略課題について」では、課題の一つとして、2024年に向けてBAM鉄道及びシベリア鉄道の処理能力を1.5倍の1億8,000万トンに増強させることが挙げられ、連邦政府に対して、2018年10月1日までに鉄道幹線の近代化及び拡大の総合計画を立案・承認することが指示されていた。

ケメロヴォ州政府石炭産業局によれば、2017年の同地域の石炭企業による極東の港及び内陸国境向けの石炭輸送量は4,800万トン強だったが、各社の計画に基づけば、2028年に向けて最大1億2,700万トンとなるとのこと。

また鉄道が通過していない隣接地域からの輸送需要も増えており、ハカシア共和国首長は、同共和国内の石炭生産量は現在の2,300万トンから、2025年に向けて4,000万トンに増加する見込みであるが、輸送困難のため企業はすでに損失を受けている、としている。

(モスクワ事務所 屋敷 真理子)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

レポート一覧

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。

ページの先頭へ